プロジェクト管理のフレームワーク「PMBOK(ピンボック)」をご存じですか?
プロジェクトを成功に導くためには欠かせないといわれるPMBOK(プロジェクトマネジメントの知識体系ガイド)ですが、いったいどのようなものなのでしょうか。
具体的に解説しますので、参考にしてください。
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目次
PMBOK(ピンボック)とプロジェクト管理
プロジェクトを牽引していくPM(プロジェクトマネージャー)にとって、PMBOK(ピンボック)を理解しておくことは、避けては通れません。
しかし、PMBOKの内容は膨大で、予備知識なしに勉強し始めても、理解が追い付かないということもあり得ます。
まずは、PMBOKの概要とプロジェクト管理について解説いたします。
PMBOK(ピンボック)とは
PMBOK(ピンボック)は「Project Management Body Knowledge」の略でプロジェクトマネジメントに関する手法やノウハウを体系的にまとめた参考書のようなものです。
PMBOKは1987年にアメリカに本部を置くPMI(Project Management Institute)という非営利団体が「A Guide to the Project Management Body of Knowledge」というガイドブックで発表してから世の中に認知されるようになりました。
1987年に最初に公表され、その後書籍の形にまとめられ、1996年に「PMBOKガイド」の初版が発行されました。
今では世界のプロジェクトマネージャーのための技法として世界標準となっています。
内容は4年に1回くらいのペースで更新され、最新のPMBOKガイドは第7版(2021年)となっています。
プロジェクト管理とは
プロジェクト管理とは、定義されたプロジェクトの目標を達成するため、あらゆる局面から、プロジェクトをマネジメントし、コントロールすることを指します。
QCD(品質、コスト、納期)を計画通りに終わらせるために、スケジュール、コスト、進捗、リスク、ステークホルダー(利害関係者)などを管理します。
基本的にはPM(プロジェクトマネージャー)がプロジェクト管理を担うことになります。
PMBOK(ピンボック)の目的とは
PMBOKによって一つにまとめられたことにより、プロジェクト管理の幅広い概念を、あらゆる人々と共有することができるようになりました。
さらには、PMBOKを基礎として、プロジェクト管理をおこなうことで、QCD(品質、コスト、納期)の目標を達成することが目的です。
また、PMBOK最新版の第7版ではプロジェクトの目的を「価値の提供」としています。
ビジネスを取り巻く環境の変化などもあり、プロジェクトの成果物がもたらす価値についてより問われるようになりました。
型にはまった手順ではなく、プロジェクトや顧客のニーズに合わせて柔軟に管理方法を変えていく「テーラリング」が独立した章として紹介されるようになりました。
PMBOK(ピンボック)を活用するメリットとは
どんなプロジェクトでも行き当たりばったりでは上手くいきません。
しかし、プロジェクトごとに、管理の計画を立てるのはとても大変で、大規模なプロジェクトだと計画だけで膨大な時間がかかってしまったり、現実的ではない計画になってしまったりする可能性があります。
しかし、PMBOKを活用することで、立ち上げから終結までを細かくコントロールできるようになります。
PMBOKを活用したプロジェクト管理は世界標準となっており、どのようなプロジェクトにも応用できます。
小規模なプロジェクトの場合にはどのプロセスを使うのか選択して使うことも可能です。
PMBOKを指標にすることで、どんなプロジェクトでも効率的に進めていくことが可能になるのです。
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PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)について
PMIではPMP(Project Management Professional:プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)といわれる国際的なプロジェクトマネジメントの資格の認定をおこなっています。
プロジェクトマネジメントに関する知識について出題され、資格を取得することでスキルアップ・キャリアアップに役立ちます。
PMPはプロジェクトマネジメントの専門家であり、業界や職種は選びません。
PMPで問われる知識やスキルはPMBOKガイドに基づいていて、PMP取得のためにPMBOKの学習をしている人は多いです。
もしあなたが、自身のプロジェクトマネジメントのレベルを引き上げたいと思っているなら、ぜひ、PMPを受験してみてください。
受験資格として、高卒以上の資格を持っている人であれば、60ヶ月以上のプロジェクト管理経験と、7,500時間以上のプロジェクト指揮の経験が必要です。
他にも、プロジェクトの管理経験を問わないCAPM(Certified Associate in Project Management)という資格もあります。
プロジェクトのチームメンバーや新人のプロジェクトマネージャー、大学生などを対象とした試験です。
いきなりPMP取得を目指すのはハードルが高いと考える方は、CAPMに挑戦してみてはいかがでしょうか。
参照:PMP®資格について | 一般社団法人 PMI日本支部
参照:CAPM®試験について | 一般社団法人 PMI日本支部
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PMBOKの知識エリアについて
PMBOKの内容について具体的に説明します。
PMBOKでは、プロジェクト管理を10の知識体系と5つのプロセスで定義します(第6版)。
まずは10の知識体系について解説します。
プロジェクトの統合マネジメント
プロジェクト全体の進行を管理する中心的な分野です。
他の9つの知識群とそのプロセスを統合して調整をおこないます。
スコープ・マネジメント
スコープマネジメントとは、目標達成のための最終的な製品(成果物)と、そのために必要な作業などの範囲(スコープ)を明確にする分野です。
要求事項の収集やWBS(Work Breakdown Structure)の作成、製品(成果物)の検証などが主な役割となります。
プロジェクトにおいて、スコープ(範囲)が曖昧だと、後々追加で作業が発生したり、やり直しになったりしてしまうことがあります。
そうなると納期に間に合わなくなる、予算がオーバーするという事態が起こりえます。
WBS(Work Breakdown Structure)とは作業分解構図と呼ばれるもので、プロジェクトに必要な作業を洗い出し、系統立てて階層別に細分化したものです。
WBSを作成することで、作業の内容や所要時間などが具体的にわかるようになります。
スケジュール・マネジメント
QCD(品質、コスト、納期)のなかの納期に関する分野を管理するのがスケジュールマネジメントです。
定められた納期を守るためには、適切なスケジュール管理が欠かせません。
WBS(Work Breakdown Structure)を参照し、作業一つ一つにかかる時間を割り出し、スケジュールを決定します。
最終的な納期は決定していることがほとんどですから、決められた期間のなかで最大限に生産性を向上させるために管理をおこないます。
もし遅れが発生してもすぐ気が付くように、常に進捗状況に目を光らせ、作業計画とのズレなどのトラブルが起きたら迅速に対応しなければいけません。
コスト・マネジメント
QCD(品質、コスト、納期)のなかのコスト(予算)を管理します。
プロジェクトの予算を守るために必要なコストを見積もり、資金調達、財源確保などをおこないます。
計画から逸脱しないよう、現実的なコスト管理をおこないましょう。
品質マネジメント
QCD(品質、コスト、納期)のなかの品質に関するマネジメントをおこなう分野です。
品質マネジメントは、クライアントからの信頼につながる大切な分野といえます。
品質管理において最も大切なことは、製品(成果物)の品質基準を明確にすることです。
指針がなければ、どれくらいの品質を保てばよいのかわかりません。
そして定められたルールが守られ、適切な手順で業務が進行しているのか監視します。
クライアントの要求する品質基準を理解し、製品(成果物)が要求を満たしているかどうかをチェックやテストをおこないましょう。
資源マネジメント
スコープマネジメントで作成されたWBS(Work Breakdown Structure)をもとに、プロジェクトを成功させるために必要な人的資源・物的資源を見積もります。
プロジェクトの内容によって必要となる資源は異なります。
特に必要な人員については、プロジェクトが始まる前に、必要なスキルを持った人材を確保しておく必要があります。
人材の育成やチームの結成・メンバー選定などもおこないます。
また、必要となる物的資源の管理もおこないます。
使用率などを割り出し、無駄がないか、最大限の活用ができているかなどをチェックします。
コミュニケーションマネジメント
コミュニケーションマネジメントでは、クライアントからプロジェクトメンバー、ユーザーまで幅広いステークホルダー(利害関係者)と円滑なコミュニケーションをとるためにマネジメントをおこなう分野です。
プロジェクトの成功には、適切なコミュニケーションが欠かせません。
会議体や情報の伝達方法の計画や、必要な情報の収集・保管、報告文書の配布などをおこないます。
リスクマネジメント
プロジェクトを遂行するにあたって起こりうるリスクを予測して洗い出し、原因を分析し、対応策を明らかにする分野です。
プロジェクトの成功には、想定外をなくすためのリスク管理は必須です。
プロジェクトに影響を及ぼす可能性のあるリスクはすべて特定し、識別します。未知のリスクにも対応できるよう、発生率なども割り出し、細かく管理します。
リスクは「危険性」だけを指すわけではなく、計画に影響を及ぼす可能性のあるすべての不確実な事柄を指します。
チャンスになりうることもすべて特定し、管理します。
対策を実施する際の優先順位なども決定しておきましょう。
調達マネジメント
プロジェクトに必要な資材や人員、サービスなどを外部から調達するための分野です。
必要に応じて、購入、取得、委託などをおこない、それらの契約についての管理をおこないます。
資源マネジメントと連携して進めていきましょう。
ステークホルダーマネジメント
コミュニケーションマネジメントから独立した分野です。
プロジェクトを成功させるためには、ステークホルダー(利害関係者)の管理は欠かせません。
プロジェクトが大きくなるほど、ステークホルダー(利害関係者)の規模も大きくなります。全てのステークホルダー(利害関係者)と良好な関係を築き協力を得つつ、適切に管理することが重要です。
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PMBOKの5つのプロセスについて
PMBOKではプロジェクトの立ち上げから終結まで以下の5つのプロセス群に分けて定義しています。
プロセス群とはプロジェクトの工程・ステージのようなものとイメージしてください。
立ち上げ
プロジェクトの立ち上げにあたって、まずはプロジェクト憲章を作成します。
プロジェクト憲章はプロジェクトを成功に導くためのゴール・目的を明確化し、責任や権限、予算やスケジュールの概要などを文書としてまとめたものです。
主にステークホルダー(利害関係者)からプロジェクトの認可・承認を得るために使われます。
そしてステークホルダーマネジメントの分野では、誰がプロジェクトに関わることになるのかの特定をおこないます。
計画
計画はすべての知識エリアにおいて必要となるプロセスです。
スコープを洗い出し、実行すべきタスクや要員を明確化し、どのように管理をおこなうのか計画を立案します。
特に、スコープマネジメントの分野でおこなうWBSの作成はプロジェクトの進行に大きな影響を及ぼすものです。
時間をかけてしっかりと作業を洗い出しましょう。
実行
立案した計画に基づいて実行していくプロセスです。
計画書を確認し、計画通りに進めていけるように調整しましょう。
確実に実行するためには、事前に計画を周知することや、実行可能なのかどうかを検証したり、部門ごとにすり合わせをおこなう必要があります。
監視・コントロール
プロジェクトが計画通りに進んでいるのか監視します。
実行プロセスと密接にかかわってくるプロセスです。
計画と実態はよく乖離をおこします。
その乖離はリスクになるため、早い段階でコントロールし、軌道修正をおこないます。
終結
計画がすべて完了しているかを確認・検証し、プロジェクトを終結します。
そして、プロジェクトの実行で得られた情報や実績を保管し、次のプロジェクトに活かせるよう準備をしておきます。
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PMBOKで注意したいこと
PMBOKはプロジェクト管理において非常に有効な概念ですが、万能というわけではありません。
ガイドブック通りに進めるだけではなく、柔軟な対応が必要になります。
PMBOKの活用で注意したい点をまとめましたので、参考にしてください。
臨機応変な対応が必要
PMBOKではプロジェクト管理のノウハウが標準化されることで、臨機応変な対応が難しくなることがあります。
実際には、プロジェクトによって内容も規模も違うため、全てがPMBOKの記述に当てはまるとは限りません。
また、プロジェクトは計画通りにはなかなか進みません。
当初の計画とは違う方向に進んでしまうこともあります。
イレギュラーな場面ではPM(プロジェクトマネージャー)がリーダーシップを発揮し、自分で判断しなければいけない場面も多く出てくるでしょう。
そのときに、かならずしもPMBOKで定められた通りのプロセスを踏むことが正解とは限りません。
プロジェクトを成功させるためには臨機応変な対応が求められるということを頭に入れておきましょう。
プロジェクトマネジメントツールを活用しよう
PMBOKによって定義されている10の知識エリアと5つのプロセスは非常に有効ですが、いざそれを管理するのはとても大変です。
管理のために、人員や時間、コストなどの資源もかかってしまいます。
また、大規模なプロジェクトになるほど、ステークホルダー(利害関係者)の数も多くなります。
人が増えればそれだけ、考え方や方向性に齟齬が生まれやすくなります。
限られた資源のなかで効率的にマネジメントを進めていくためには、プロジェクトマネジメントツールの導入がおすすめです。
タスク・プロジェクト管理を
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プロジェクト管理にはJootoがおすすめ!
プロジェクト管理には「Jooto」がおすすめです。
Jootoはシンプルで使いやすいカンバン方式のタスク・プロジェクト管理ツールです。
基本操作はドラッグ&ドロップだけと、直感的に使えるシンプルなデザインが魅力です。
誰でもすぐに使えるようになるため、多くの人が関わるプロジェクトの管理に向いています。
進捗管理に欠かせないガントチャートが、タスクを入力するだけで自動で作成され、最新の進捗状況が可視化されるので、リアルタイムでプロジェクトを監視・コントロールするのに役立ちます。
また、タスクごとにチャットができファイルの添付も可能なため、コミュニケーションツールとして使うこともできます。
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大企業でおこなわれる大規模プロジェクトは関わる人数も多く、管理しなくてはいけないステークホルダー(利害関係者)の数も必然的に多くなります。
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これによって、大規模なプロジェクトでも、すべてのステークホルダー(利害関係者)をカバーすることが可能になります。
従来より法人向けに提供をしているビジネスプランの全機能が提供されるとともに、セキュリティ面においてもビジネスプランの強固なセキュリティがそのまま適用されるので、プロジェクトの内容が外部に漏れるといった心配もありません。
プロジェクトの成功にはプロジェクトの目的・ゴールを明確にし、すべてのステークホルダーが同じ方向を向くことが不可欠です。
Jootoでプロジェクトの計画書や資料などの情報を集約し、一元管理することで、全てのメンバーが欲しい情報をすぐに手に入れることができ、齟齬が生まれにくくなります。
プロジェクトの管理にはぜひ、Jootoをご検討ください。
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