多くの人が関わるプロジェクトでは、進捗の管理を行うのは大変な作業です。特定のタスクが終わらないと作業を開始できないタスクもあるので、タスク間の関連性を把握しておかないと、致命的な遅れが発生することもあります。システム開発などに関わっていると、クリティカルパスという言葉を耳にすることがありますが、クリティカルパスとは何かを知らない人は少なくありません。今回はクリティカルパスとは何か、なぜクリティカルパスが重要なのかを解説していきます。
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目次
クリティカルパスとは
クリティカルパスは、直訳すると「重大な経路」という意味で、プロジェクトの全工程を線で結んだ時に最長となる経路のことです。他の工程を短縮しても、クリティカルパスが短縮しなければ終わらない経路のことです。
クリティカルパスがプロジェクト管理に重要な理由
クリティカルパスが遅れるとプロジェクト全体が遅れるので、重要な作業となります。他の作業をどんなに短縮できても、クリティカルパスが遅れてしまえば、意味がありません。プロジェクトを管理するマネージャーはクリティカルパスを早い段階で把握し、遅れないような対策を行います。もし遅れたら早めに発見できるように気をつけておく必要があります。
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クリティカルパスの見つけ方・求め方
実際にクリティカルパスを見つける方法について解説していきます。
PERT図を作成する
クリティカルパスを見つけるためには、PERT図を作成する必要があります。PERT図とは、「Program Evaluation and Review Technique」の略で、作業タスクを丸で表しタスクを矢印で結び、工数を記載して表したもので、別名「アローグラム」と呼ばれています。
下の図をご覧ください。丸はタスクを表し、数がタスクの順番になります。矢印のそばに日数が記載されていますが、その日数がタスクを終わらせて次のタスクに移る工数になります。タスクの上の四角内に記載されている日数は最も早くそのタスクにとりかかれるタイミングです。①→②と①→③、①→④は同時に作業を進めることができます。
クリティカルパスを特定する
クリティカルパスを特定していきましょう。まずは、最も早くタスクに取りかかれるタイミングを見ていきます。図の左から右へと工数を足していけば、そのタイミングが見えてきます。
順番に見ていきましょう。①から②へいくには4日かかります。②から③へいくには5日かかり、③から⑥へいくには1日かかります。また、①から③へ行くには3日かかります。① →②→③→⑥は合計10日、①→③→⑥は合計4日かかります。
ここで注視したいのが①→④→⑤→⑥の経路です。①→④が2日、④→⑤が3日、そして⑤→⑥が10日かかり、合計で15日かかります。⑥のタスクを始めるにはその前の工程が全て終わっている必要があるので、①→④→⑤→⑥の経路が終わらないと他の工程がどんなに早く終わっていても先へ進めることができません。
上の図のタスク上の四角内の日数が最短でタスクにとりかかれる日数になります。
次に、最も遅くタスクに取りかかれるタイミングを見ていきましょう。先ほどとは逆に右から左へ数字を引いていきます。その数字を先ほどの四角の下へ赤字で記載します(下図参照)。最も遅くにタスクに取りかかれるタイミングを割り出したら、その日数と先ほどの最短でタスクに取りかかれるタイミング(四角内の上の日数)を見比べてみてください。
それぞれの日数に差があるものとないものがあります。差がないタスクは、予定通りに終わらないと全体が遅れてしまう重要な経路ということになります。差がない経路がクリティカルパスになります。今回の例では、下図の通り「①→④→⑤→⑥→⑦→⑧」がクリティカルパスです。
クリティカルパスが遅れるとプロジェクト全体が遅れてしまうので、プロジェクトマネージャーは早めにクリティカルパスを把握し、進捗を注視しておく必要があります。
今回はわかりやすい例で説明しましたが、実際には複雑なプロジェクトもありますので、見落としがないように注意してください。
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