日本を代表する企業、トヨタ自動車。
トヨタには、世界に知られるさまざまな用語があります。
ジャストインタイムとカンバン方式で構成される「トヨタ生産方式」や「カイゼン」、「QCサークル」など現場での取り組みが、ビジネスキーワードとして取り沙汰されることも多いでしょう。
トヨタの品質・生産性を担うのが「トヨタ生産方式」であり、生産性の無駄と業務効率を改善し続けるのが「カイゼン」。
「QCサークル」は「カイゼン」を促進させるための方式を指します。
そして社内で生まれた「自工程完結(JKK)」というトヨタ流思考法は、良い仕事をするための科学的洗い出しであり、「カイゼン」と対を成すものと言えます。
仕事の質を高め、やり直しを防ぐ「自工程完結」は、PDCAサイクルのPに当たる全ての「段取り」に活用できる、究極の思考法です。
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目次
自工程完結とは
自工程完結(Ji-Kotei-Kanketsu/JKK)とは、製造現場で生まれた、「自らの工程を完璧に遂行し、次の工程に不適合品を流さない」という作業の進め方のことです。
トヨタ自動車では、「作り直しのない製品とは、どのような状態であるか」ということを科学的に追及し、「自工程完結」により一つひとつの工程で徹底的に品質を高め、バトンのように次の工程へ引き渡します。
結果、全てが仕上がった最終品も間違いのない品質であることが保証される、という考え方が生まれました。
このように品質を工程単位で保証する「自工程完結」では、製品の良し悪しがその場で分かるため、検査・検品を必要としません。
例えば、同じく世界的自動車メーカーBMWでは、全ての作業が終了した後に品質チェックを行います。
一方、トヨタ自動車では不具合が起こると、その都度、即座にラインが停止します。
後続プロセスにおいて大量の不良品の生産を防ぐことを目的としており、それ以降の不適合品が、発生しないように調整するのです。
つまり「不具合は最終検査で止めればよい」という考えではなく、全ての自工程で品質を管理保証するというのがトヨタの思考法なのです
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ホワイトカラーにも使える自工程完結
実はトヨタ自動車は2007年より、佐々木眞一副社長(当時)の指導の元、この自工程完結を社内のホワイトカラーに推し進める取り組みを始めました。
そもそもホワイトカラーの労働生産性が上がらないのは、仕事の内容が目に見えづらい点にあります。
なぜなら全ての意思決定が、各関係者の頭の中で行われているからです。
一つひとつの意思決定の連鎖が、最終的なアウトプットに繋がりますが、この「意思決定」の一つひとつこそ、現場で言うところ「工程」に当たるものです。
また、成果の良し悪しについても客観的・定量的評価が難しく、改善が進まないことも悪循環となっています。
このように基本的なことが、実はホワイトカラーの職場では仕組み化されておらず、必要な情報がきちんと共有されずに、無駄が起きたり、仕事のやり直しや差し戻しが頻繁に起きてしまう現状があります。
正しいアウトプットのための6つの明確化と、タスク・プロジェクト管理
正しい意思決定の元、最終的な正しいアウトプットを出すためには、何が必要になるのでしょうか。
そのポイントは、以下の6つのフローにあります。
目的の明確化
何のために行うのかという理由・目指すべき方向
目標の明確化
目的の到達レベル・目指すべき地点
アウトプットの明確化
目標達成のための手段
手順の明確化
最終的なアウトプットのための「実施すべきこと」と「順番」
判断基準の明確化
各手順で「これで良し」と判断できる基準
必要なものの明確化
各手順で正しい結果を導くための「情報・道具・能力・注意点・理由」
この6つが明確になってはじめて、PDCAサイクルのP、トヨタ流「段取り」が完了します。
自工程完結は、この「段取り」に時間と労力を駆使し、プロセスを大事にします。
問題や失敗が生じた場合に、問題と原因を特定し、再発防止のための対応を講じるためです。
さて、自工程完結は「工程ごとに徹底的に品質を高め、次の工程にバトンを渡す」でしたね。
実際にラインをすすめるために、ホワイトカラーに置き換えると、「タスクごとに徹底的に品質を高め、次のタスクにバトンを渡す」となります。
仕事の内容が見えづらく、意思決定が各担当者の頭の中で行われている状況を「見える化」しなくてはなりません。
自工程完結は仕事の質を高め、やり直しを防ぐ究極の仕事術であり、タスク単位で完了を徹底し、それを「見える化」する仕組みづくりなのです。
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Jootoがホワイトカラーの「自工程完結」を実現します!
Jotooは、タスクを可視化し、作業を見える化するためのツールです。
プロジェクトの中で必要なタスクを容易に一覧化でき、タスクが完了したら、管理者のチェックを経て、次の工程にドラッグ&ドロップで移動。
まさに、ホワイトカラーの「自工程完結」がここにあります。
「報告・連絡・相談」だけでは補えないような、チームメンバーそれぞれが抱えるタスクの詳細、期限、進捗状況を、ガントチャートでも見える化することで、チームの共通認識として、漏れなくリアルタイムに確認することができます。
最高のアウトプットはタスク一つひとつの品質の徹底から、というトヨタ式のビジネスマインドを是非、Jootoで試してみませんか?
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