組織が効率的に目標達成するためには、チームマネジメントが必要です。
従来のチームマネジメントはトップダウン型でおこなわれ、管理職やリーダーがいかにチームのメンバーやタスクを「管理」するかという点が重視されてきました。
しかし、人手不足の慢性化や働き方の多様化が進む現代社会においては、どのようにメンバー個々が主体的に行動し、チーム全体としてパフォーマンスを最大化していくかというボトムアップ型の視点が重要になってきています。
今回は、チームマネジメントの概要やマネジメントとリーダーシップの発揮に必要な要素、リーダーの果たすべき役割など、チームマネジメントを強化しチームを活性化させるための情報をご紹介します。
タスク・プロジェクト管理を
シンプルにわかりやすく
Jootoはカンバン方式のタスク・プロジェクト管理ツールです。
直感的に使えるレイアウト、親しみやすいシンプルなデザインが特徴です。
まずは無料で体験してみる
目次
チームマネジメントとは
チームマネジメントとは、管理職などのチームリーダーやマネージャーが、部下やチームメンバーを適切に管理することにより、チーム全体の目標達成や生産性向上へとつなげる手法のことです。
チームリーダーやマネージャーの最も重要なミッションは、目標達成です。
メンバー個々の力を効率よく集約することにより、個人では成し得ない大きな目標を達成することが、チームの存在意義といえるでしょう。
そのために、チームリーダーやマネージャーはリーダーシップを発揮してチーム全体を統率するとともに、メンバー個々の主体性が発揮される組織風土が醸成されるように、さまざまなアプローチをする必要があります。
チームマネジメントの重要性が高まっている背景
現代社会では、さまざまな社会的要因を背景に、チームマネジメントの重要性が高まっています。
主な理由は、下記の2つです。
- 人手不足の対策と人材の活用
- 働き方改革への対応
詳しい内容を解説します。
人手不足の対策と人材の活用
少子高齢化に伴う労働人口の減少などにより、多くの企業で人手不足が深刻化しています。
人材の確保が難しい状況のなかでこれまで以上の成果を出すためには、今いる人材の育成に力を注ぎ、個々人の能力を最大限に伸ばし活用するシステムが必要です。
チームマネジメントがうまく機能すれば、メンバー個々の能力や主体性を活かし、チームとしてより高い成果を出すことが可能になります。
働き方改革への対応
政府による働き方改革の推進により、残業時間の抑制や有給休暇取得率の向上、リモートワークをはじめとする多様な働き方への対応が求められています。
働き方改革を実現するためには、従業員個々人が意識を見直すだけでは限界があり、組織単位で改革を推進していく必要があります。
チームリーダーやマネージャーが働き方改革の推進役となり、チーム内のタスク管理やスケジュール管理を積極的におこなったり、多様な働き方を提案したりすることで、生産性の高い組織の実現や、従業員がより働きやすい環境の整備が進むでしょう。
タスク・プロジェクト管理を
シンプルにわかりやすく
Jootoはカンバン方式のタスク・プロジェクト管理ツールです。
直感的に使えるレイアウト、親しみやすいシンプルなデザインが特徴です。
まずは無料で体験してみる
チームマネジメントの目的
社会環境の変化により、チームマネジメントの重要性が高まっていることを解説しました。チームマネジメントの目的としては、以下の4つがあげられます。
- 組織の目標達成
- 生産性の向上
- 信頼関係の構築・エンゲージメント向上
- イノベーションの創出
詳しい内容を解説します。
組織の目標達成
組織の目標を効率的に達成するためには、チームマネジメントが欠かせません。
チームリーダーやマネージャーは、メンバー個々が能力を活かしながら主体的に行動できるよう、適切にサポートする必要があります。
たとえば、プロジェクトを推進する際にプロジェクトのゴールを正確に認識できていないメンバーがいると、チーム全体として足並みが揃わず、プロジェクトの円滑な進行に影響を及ぼすおそれがあるでしょう。
リーダーがチームマネジメントによってメンバー一人ひとりに明確なビジョンを示し、チームを統率する役割を担うことで、組織の目標達成が実現します。
生産性の向上
人手不足が深刻化するなか、生産性向上への取り組みは、チームにとっても企業にとっても喫緊の課題です。
多様なバッググラウンド、キャリア、雇用形態があるなかで、メンバー全員が同じ目標を共有し、同じゴールへ向かって行動していくのは簡単なことではありません。
リーダーがチーム内のコミュニケーションを活性化させることでチームワークの向上に努めたり、業務の効率化に率先して取り組んだりすることで、組織としての生産性を向上させられます。
信頼関係の構築・エンゲージメント向上
目標達成できるチーム作りの土台となるのは、上司と部下の信頼関係です。
チームマネジメントを通じて部下としっかりコミュニケーションを取ることで、信頼関係を築くことができます。
また、一人ひとりの状況や主体性を尊重し、働く環境を整備すれば、組織へのエンゲージメントが高まり、離職率低下につなげることもできるでしょう。
部下の意見に耳を傾け向き合うことは、ハラスメントの防止・抑止にも効果があります。
イノベーションの創出
現代社会は物やサービスが飽和状態にあり、単純に新しい物やサービスをつくって売るだけでは、生き残っていけません。
消費者の潜在的なニーズを分析していち早く形にしていくためには、イノベーションが必要です。
イノベーションを生み出すためには、チーム内でメンバー同士が自由に意見を出し合い、新たな着想を手に入れられる環境作りが不可欠です。
タスク・プロジェクト管理を
シンプルにわかりやすく
Jootoはカンバン方式のタスク・プロジェクト管理ツールです。
直感的に使えるレイアウト、親しみやすいシンプルなデザインが特徴です。
まずは無料で体験してみる
チームのマネジメントとリーダーシップの発揮に必要な要素
チームマネジメントが成功するかどうかは、チームリーダーやマネージャーのリーダーシップの発揮にかかっているといっても過言ではありません。
チームマネジメントにおけるリーダーシップとは、チームのメンバーに命令して指示に従わせることではなく、メンバー個々の主体性を引き出し、チーム全体で目標達成へ導く力のことです。
具体的には、以下のような要素やスキルが求められます。
- 目標設定能力
- コーチングスキル
- 傾聴力・コミュニケーション力
- フィードバックスキル
- 課題抽出力
- 問題解決力
- 率先垂範する姿勢
詳しい内容を解説します。
目標設定能力
リーダーには、企業の経営理念やビジョン、今後の戦略を現場に即したより具体的な目標に落とし込む役割が求められます。
日々与えられた仕事をこなすだけでは、どうしてもやらされ感がでてしまい、メンバーのモチベーションは上がりません。
リーダーが「何をすべきなのか」という明確で具体的な目標を示すことでやらされ感がなくなり、メンバー個々が自分の役割やタスクの優先順位を理解しやすくなります。
その結果、チーム全体に活気が生まれ、足並みが揃います。
さらに、適切な目標設定ができればチーム内のモチベーションが向上し、主体的な行動を促すことができるでしょう。
コーチングスキル
コーチングスキルとは、他者の能力を引き出すことで、その人の目標達成をサポートするスキルのことです。
チームで目標達成する過程では、さまざまな困難が発生します。
困難が発生した際にリーダーが先回りして解決へ向けての手段を提示するのではなく、メンバーが主体的に考え行動するように促すことで、メンバーの能力を引き出し、伸ばしていくことが可能になります。
リーダーには、目の前の課題解決だけではなく、将来を見通したメンバーへの指導が求められるのです。
傾聴力・コミュニケーション力
傾聴力とコミュニケーション力は、リーダーやマネージャーに求められる基本的な能力です。
チームのメンバーは、年齢や性別、性格もさまざまです。
トップダウンのみではなく、メンバー個々の話に耳を傾け傾聴することで、それぞれの個性や能力、得意分野などを把握し、発揮させることができ、信頼関係を築くことにつながります。
また、リーダーがメンバーから考えを聞いたり、チームメンバー同士でコミュニケーションを取る機会を設けたりすることで、新しいアイデアが生まれたり、人材育成に繋がったりといった効果が期待できます。
コミュニケーション能力とは、話す力や自分の意図を表現する力、相手の意見を引き出す力など、さまざまな要素を含む概念です。
リーダーには、総合的なコミュニケーション能力が求められることを認識しておく必要があるでしょう。
フィードバックスキル
ビジネスシーンにおけるフィードバックとは、人事評価の面談や人材育成、プロジェクトの振り返りの際などに上司から部下に対しておこなわれるコミュニケーションのことをいいます。
チームを統率するリーダーには、メンバーの仕事への取り組みや成果に対して適切にフィードバックするスキルが求められます。
フィードバックは、短期スパンで定期的におこなうことが理想的です。
1on1ミーティングの仕組みを構築し、運用していくとよいでしょう。
課題抽出力
課題抽出力とは、現状を冷静に分析したうえで、課題を明らかにする力のことです。
リーダーには、チーム内の課題にいち早く気づき、解決に向けた明確なメッセージを示すことが求められます。
抽出すべき課題には、顕在化している課題はもちろん、これから出現するであろう潜在的な課題も含まれます。
日頃からアンテナを高く張り、潜在型な課題に対して先回りして行動することが、課題発生時の被害を軽減することにつながるでしょう。
問題解決力
問題解決力とは、問題や課題が発生した際に真因を特定し、解決に至るまでの戦略を計画し、実行していく能力のことです。
ビジネスの環境変化が激しい現代においては、予測不可能な問題に対してリーダーシップを発揮しながら臨機応変に対応していける問題解決力の高いリーダーが求められています。
問題解決の際のポイントは、直感や経験に頼るのではなく、論理的思考を用いることです。論理的思考で問題解決にあたることで、再現性の高い解決策を見いだすことができるでしょう。
メンバー全員とコミュニケーションを図りながら解決策を講じるとともに、再発防止策まで考えられることが理想です。
率先垂範する姿勢
率先垂範とは、自らが他の人の手本になるように行動することです。
リーダーは、必ずしも実務経験やスキルが他のメンバーよりも優れている必要はありません。
メンバーがやりたがらないことに率先して取り組んだり、難しい課題に果敢に挑戦したりする姿勢を示すことで、メンバーの意欲低下を防ぎ、チームの一体感の醸成につなげていけます。
タスク・プロジェクト管理を
シンプルにわかりやすく
Jootoはカンバン方式のタスク・プロジェクト管理ツールです。
直感的に使えるレイアウト、親しみやすいシンプルなデザインが特徴です。
まずは無料で体験してみる
チームマネジメントにおけるリーダーの役割
チームリーダーやマネージャーに求められる要素は多岐にわたることを解説しました。
チームマネジメントにおける具体的なリーダーの役割は、以下の4つです。
- チームビルディング
- チーム全体の目標設定
- メンバー個々のタスク設定
- タスクの進捗状況の管理
詳しい内容を解説します。
チームビルディング
チームビルディングとは、メンバー個々人のスキルや経験を活かし、目標達成可能な組織をつくるための取り組みのことです。
チームビルディングのポイントはいくつかありますが、特に大切なのが、チーム全体の心理的安全性を高めることです。
「心理的安全性がある」とは、チーム内でメンバーが自分の考えを述べたり、他の人の意見に異論を唱えたりすることに、心理的ハードルがない状態のことです。
優れたスキルを持つメンバーを集結させただけでは、チームとしてのパフォーマンスを最大化することはできません。
メンバー全員が忌憚なく意見を交わすことができる環境のなかで個々の能力を融合させ、シナジー効果を生み出せたときに、個人では成し得ない高い目標を達成することができます。
リーダーには、チームビルディングの担い手として、メンバー同士のコミュニケーションを促す取り組みを実行したり、モチベーションを向上させたりする働きかけが求められます。
チーム全体の目標設定
チームの目標が設定できたら、そこから逆算し、チームメンバーそれぞれのタスクに落とし込むプロセスが大切です。
「誰がどのようなタスクを実行しているか」をチーム内で把握できるようにすることで、チームワークの向上が期待できます。
メンバーのモチベーションアップはチームのパフォーマンスに直結するため、メンバー個々人の置かれている状況やスキル、実務経験などを考慮し、適切なタスクの設定をおこないましょう。
メンバー個々のタスク設定
チームの目標が設定できたら、そこから逆算し、リーダーが業務計画からチームメンバーそれぞれのタスクに分解し、タスクの指示・共有を行います。
「誰がどのようなタスクを実行しているか」をチーム内で把握することで、チームワーク・エンゲージメントが高まります。
メンバーのモチベーションのアップはパフォーマンスに直結するので、メンバー各々の置かれている状況を熟知し、適切な対応を取るようにしましょう。
タスクの進捗管理
タスクを設定したら、次のステップは進捗状況の管理です。
進捗状況を管理する上で、個人とチームでは重要なポイントが異なります。
納期やスケジュールの情報は、個人においてもチームにおいても把握しなければならない情報ですが、チーム目線でタスクを見る場合、下記の情報のチェックも重要です。
- チーム全体の共通タスクから、日々の行動がズレてきていないか
- 現在誰がそのタスクにおけるボールを持っているか
- タスク間の整合性は取れているか（目標を達成するためのものになっているか）
- スタック（止まっている）タスクはないか（止まっているならなぜ止まっているのか）
- 事業やプロジェクトの推進を阻害している要素の発生がないか
プロジェクトは、日々さまざまな要因で状況が変化します。
そのため、リーダーは常に目視、指差し確認をおこない、場合によっては柔軟な変更を検討する必要があります。
また、チームワークやエンゲージメント、育成の観点では、メンバー全員がチーム全体を考える視点を持てるように働きかけることも必要でしょう。
一方、個人としては、複数のプロジェクトに関与している場合、プロジェクトを横断的に把握し、タスク漏れがないようにスケジュール管理しなければなりません。
メンバー一人ひとりとしっかりコミュニケーションを取ることで、個々人の抱えている課題を早期に知ることができ、業務の遅延やトラブルが生じにくくなります。
チーム全体でミーティングの機会を持つことはもちろん、一人ひとりとじっくり向き合える1on1ミーティングも取り入れていくと効果的です。
タスク・プロジェクト管理を
シンプルにわかりやすく
Jootoはカンバン方式のタスク・プロジェクト管理ツールです。
直感的に使えるレイアウト、親しみやすいシンプルなデザインが特徴です。
まずは無料で体験してみる
マンパワーの限界を迎えチームの「見える化」に
「見える化」という言葉がビジネスシーンでスタンダードになって久しいですが、この見える化の実践はとても難易度が高く、頭を抱えているリーダーも多いことでしょう。
チーム内のタスクの進捗状況やスケジュール、課題などを共有する手段としては、ビジネスチャットツールの活用や1on1の実施などが一般的ですが、情報の抜け漏れが発生しやすかったり、リアルタイムに情報へアクセスできなかったりといった問題点があります。
リーダーは、情報を漏れなく収集するために多くのミーティングの機会を持たなければならず、その労力は多大なものとなります。
本来業務であるマネジメントに集中できなくなる弊害は看過できません。
そのため、チーム内の「見える化」の実践には、ツールの力を借りた体制づくりがポイントとなります。
チームのタスクマネジメントを助けるJooto
Jootoはクラウド型タスク・プロジェクト管理ツールです。
チーム内のタスクを整理し、可視化できます。
ドラック＆ドロップによるタスク管理など、直感的なUIが最大の特長です。
タスクカードに登録したタスクは、一覧性の高い「カンバン方式」で管理できます。
タスクにはスケジュール、担当者、優先度などの情報を設定でき、メンバー全員がどのようなタスクを進めているのかひと目で把握可能です。
また登録したタスクは、ワンタッチで「ガントチャート」へ切り替えできます。
チームが大きくなるほど、自分以外のメンバーの進捗状況がわかりづらく、情報共有不足が発生しがちですが、Jootoならプロジェクトの進捗を、視覚的に把握できるのです。
「外部連携機能」も充実しており、Googleカレンダーと連携させてタスクの開始日や締め切り日をGoogleカレンダー上に表示させることが可能です。
さらに、ビジネスチャットツール「Slack」「Chatwork」との連携により、情報共有の負担を軽減し、効率よくビジネスを進められます。
Jootoならチーム内のタスクを見える化できるのはもちろん、チームメンバーの進捗管理や、チーム全体の目標達成度を共有でき、お互いに協力し合う組織作りを目指せます。
ぜひ一度タスク・プロジェクト管理ツールJootoをお試しください。
© 2024 Jooto
Comments are closed.