この記事の概要
リードタイムとは、工程や作業を開始してから完了までの所要時間のことです。
リードタイムを短縮するメリットは、以下の5つです。
- 在庫管理の適正化
- 業務効率化の実現
- 顧客満足度の向上
- 競合との差別化
- キャッシュフローの改善
リードタイムを短縮するためには、工程ごとに具体的な対策を講じる必要があります。
リードタイムとは、工程や作業を開始してから完了までの所要時間のことを指し、詳細な定義は業界によって異なります。
リードタイムの短縮は顧客満足度向上や競争力強化につながるため、多くの企業にとって重要なテーマです。
当記事では、リードタイムの種類や短縮のメリット、具体的な短縮方法について解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
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目次
リードタイムとは
リードタイムとは、工程や作業を開始してから完了するまでの所要時間のことです。
工程・作業の中身やリードタイムの定義は業界によって異なります。
リードタイムは物流や製造業界で使われることが多い言葉で、物流業界のリードタイムは顧客が商品を発注してから手元に届くまでの所要時間のことを指します。
リードタイムを把握し短縮に努めることは、業務効率化や顧客満足度の向上など多くのメリットをもたらします。
納期との違い
リードタイムとよく似た意味で使用される言葉に「納期」があります。
納期は「納入期限」の略語で、製品や商品を顧客に納入すべき期限のことです。
「A製品の納期は〇月〇日」などと具体的な日付で示されます。
これに対してリードタイムは、製品や商品を発注してから納品するまでに要する時間(期間)のことです。
「発注日から3営業日」などと期間で表現されます。
リードタイムを正確に計算することで納期に余裕が生まれ、納期の遅延を防ぐことにつながります。
リードタイムの種類

製品が開発され顧客の手元に届くまでには多くの工程があり、リードタイムは工程ごとに存在します。
各工程のリードタイムを正確に把握し、どの工程に課題があるのか見極めることが大切です。
主なリードタイムは、以下の4つです。
- 開発リードタイム
- 調達リードタイム
- 生産・製造リードタイム
- 物流リードタイム
それぞれについて詳しく解説します。
開発リードタイム
開発リードタイムとは、製品や商品の企画から開発が完了するまでにかかる所要時間のことです。
1つの製品がリリースされるまでには、市場調査やコンセプトの立案、設計、試作、評価など、多くのステップが存在します。
一般的に、顧客の意見を聞きながら試作を繰り返して最終的な仕様を決定していくため、比較的長い時間を要する工程です。
開発リードタイムは、顧客のニーズが高度なものであるほど長期化しやすい傾向がありますが、特に寿命が短い製品を開発する場合は「製品をいかに迅速に市場へ投入するか」が重要なポイントとなります。
そのため、開発リードタイムの効率化に取り組むことが大切です。
調達リードタイム
調達リードタイムとは、製品に必要な材料や部品を発注してからそれらが揃うまでにかかる所要時間のことです。
納品・受入・検査のプロセスを含みます。
調達リードタイムは、在庫管理の判断に影響を与えます。
例えば、原材料や部品の入手が難しい状況では、「過剰在庫を抱えるリスクがあるものの、生産がストップして販売機会損失を避けるために在庫を多めに確保する」などの判断が必要になるでしょう。
既製の部品を使用する場合は、調達先の生産・製造リードタイムを考慮して発注することが大切です。
生産・製造リードタイム
生産・製造リードタイムとは、製品の製造を開始してから出荷までに要する時間のことです。
生産・製造リードタイムには、加工や組み立てなどの作業時間だけでなく、工程間の待ち時間や仕掛品の待ち時間なども含まれます。
生産・製造リードタイムの短縮には、「いかに待ち時間を減らして製造プロセスを効率化するか」という観点が重要です。
生産・製造リードタイムの長期化は仕掛在庫を多く抱えることにもつながり、仕掛在庫が増えれば倉庫での在庫管理の負担増加につながってしまいます。
物流リードタイム
物流リードタイムとは、製品の出荷から納品先への配達までにかかる所要時間のことです。
輸送にかかる時間だけでなく、ピッキングや検品、包装などにかかる時間も含まれます。
製品を国外に出荷する場合は、通関手続きの時間も必要です。
物流リードタイムは、物流システムの導入や業務フローによって大きく変動します。
物流リードタイムの短縮は顧客満足度に直結するため、物流プロセス全体を可視化してボトルネックの解消に努めることが大切です。
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リードタイムの短縮で得られるメリット
一般的に、顧客が商品を注文してから手元に届くまでの時間は短いほうが望ましいでしょう。
そのため、リードタイムの短縮には大きな意義があります。
顧客目線だけでなく、製造者側の視点で考えた場合にも、リードタイムの短縮には多くのメリットがあります。
具体的なメリットは、以下の5つです。
- 在庫管理の適正化
- 業務効率化の実現
- 顧客満足度の向上
- 競合との差別化
- キャッシュフローの改善
それぞれについて詳しく解説します。
在庫管理の適正化
欠品のリスクを低く抑えながら過剰在庫にならないようにコントロールすることは、業務効率化や収益性向上の観点から非常に重要です。
リードタイムの短縮は、在庫管理の適正化につながります。
リードタイムが長いと、欠品に備えて多くの在庫を確保しなければなりません。
リードタイムが短縮できれば倉庫内で抱える在庫の量や期間が削減されるため、過剰在庫によって保管スペースが圧迫されたり、保管や管理に要するコストが増えたりといったムダが解消されます。
業務効率化の実現
リードタイムを短縮するには、製品や商品が開発され顧客のもとに届くまでのすべての工程を見直し、ボトルネックを明らかにして改善していく必要があります。
結果として、ムダな作業の削減や工程の見直しが図られ、業務効率化が実現するでしょう。
業務効率化は労働時間の削減につながり、残業時間の減少によるコスト削減や従業員満足度の向上などの効果も期待できます。
顧客満足度の向上
リードタイムが短縮できれば顧客に対してスピーディに商品を提供できるため、顧客満足度が向上するでしょう。
急な納品依頼に対応できるようになれば、顧客との信頼関係構築にも役立ちます。
近年では特に、顧客が商品を発注してから手元に届くまでの時間が短いことが一般的であり、少しでも時間がかかるとマイナスイメージにつながってしまいます。
毎回短納期で商品を提供できるようになれば、販売機会損失を回避でき、売上アップにつながるでしょう。
競合との差別化
リードタイムの短縮は競合他社との差別化にもつながります。
開発リードタイムを短縮していち早く新しい製品を市場に投入できるようになれば、先行者利益を得られるでしょう。
あるいは、通販サイトにおいて「即日発送」を実現して顧客に対してスピーディに商品を届けられるようになれば、たとえ品質での差別化が難しい商品であっても、顧客に選ばれることにつながります。
キャッシュフローの改善
企業が安定して成長していくためには、キャッシュフローの改善が不可欠です。
リードタイムの短縮は製品の完成から受注、納品、売掛金の受け取りまでの期間短縮につながるため、キャッシュフロー改善につながります。
キャッシュフローが改善されれば製品の生産に十分な資金を確保できるようになるため、急な依頼にも対応しやすくなるでしょう。
また、十分なキャッシュを設備投資などに活用できれば、企業の継続的な成長の一助となります。
リードタイムを短縮する方法

リードタイムを短縮するには、工程ごとに具体的な対策を講じる必要があります。
工程ごとのリードタイムの短縮方法を解説します。
開発リードタイムの短縮方法
開発リードタイムを短縮するには、開発プロセスを根本的に見直すことが大切です。
具体的には、「製品の材料や部品の共通化」「作業工程の前倒し」「技術やノウハウの共有」「社内の意思決定プロセスの見直し」などが効果的です。
材料や部品の共通化を図ることで手配に要する手間を省くことができ、生産段階での在庫管理を効率化できるでしょう。
また、技術やノウハウをデータベース化するなどして積極的に共有を図ることで、トラブル発生時の早期解決につなげられます。
社内の意思決定に時間がかかっている場合には、意思決定プロセスを見直す取り組みも有効です。
調達リードタイムの短縮方法
調達リードタイムを短縮するためには、自社内の業務体制の見直しや生産計画の変更、サプライヤーとの連携強化が効果的です。
調達リードタイム長期化の原因が自社内にある場合は、調達業務のデジタル化やシステムの導入など、自社内の体制を整えることで大きな改善が図れる可能性があります。
サプライヤーの生産リードタイムが長いことによって調達リードタイムが長期化している場合は、生産計画の見直しやサプライヤーと連携してリードタイムを短縮していく取り組みが必要です。
製品の安定した供給を実現するためには、調達先を1つに限定せず、複数のルートを確保することも大切です。
生産・製造リードタイムの短縮方法
生産・製造リードタイムの短縮には、各工程におけるムダの削減と作業効率の最適化がポイントとなります。
具体的には、「整理整頓を徹底して作業時間を短縮する」「小ロット化して待ち時間を減らす」「作業員をマルチタスク化する」などの取り組みが有効です。
生産現場が整理整頓されていないと必要な物を探すために時間が割かれることになり、ムダな時間が発生します。
また、大ロットで生産すると長時間にわたって設備を占有することになるため、待ち時間が長くなる傾向があります。
小ロット化することで、必要なタイミングで必要な分だけ生産できるようになり、結果としてリードタイムの短縮につながるでしょう。
物流リードタイムの短縮方法
物流リードタイムの短縮には、業務プロセス(ピッキング・検品・梱包など)の見直しや物流システムの活用などが効果的です。
入出荷の動線に合わせて倉庫のレイアウトを見直したり、梱包材や梱包手順を変えたりすることで作業効率がアップします。
配送を輸送業者に委託している場合は、輸送業者との連携もポイントとなります。
場合によっては輸送手段の見直しも必要です。
また、在庫状況や出荷状況を把握できるシステムを導入したり、輸送管理システムを導入したりすることで、物流リードタイムの大幅な短縮が実現するでしょう。
ただし、物流リードタイムを短縮しようとすると物流コストが増加する点に注意が必要です。
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リードタイムの短縮に取り組む際のポイント

工程ごとのリードタイムの短縮方法を解説しました。
リードタイムの短縮に取り組む際は、以下のポイントを意識することが大切です。
- 業務プロセスを可視化する
- PDCAサイクルを回す
- 部門間の連携を強化する
- 管理システムを導入する
それぞれについて詳しく解説します。
業務プロセスを可視化する
まずは現状の業務プロセスを可視化し、待ち時間やボトルネックの有無を把握することが大切です。
可視化された問題点に対して業務フローの見直しやシステムの導入、リソース配分の変更、設備の増強といった個別の対策を講じていきます。
実際に作業を担当する担当者へのヒアリングも有効でしょう。
課題を正しく把握することで、優先的に解決すべき課題が明確になり、優先度の高い課題にリソースを集中させることができます。
PDCAサイクルを回す
リードタイム短縮のために施策を実行したりシステムを導入したりした場合、効果検証と改善を繰り返すことが大切です。
定期的に業務プロセスに対する評価を行い問題点を洗い出し、改善策を検討します。
改善策を実行したらその都度効果測定し、必要であればさらに改善策を実行していきます。
このような取り組みを繰り返すことで、最適なリードタイムが維持されるでしょう。
部門間の連携を強化する
リードタイムの短縮には、部門間の連携が不可欠です。
例えば、営業部門と在庫管理部門の連携が不十分な場合、在庫確認に時間を要してしまい、顧客が期待する期日での納品が難しくなる場合があります。
部門間の連携不足は、受注の機会損失につながる恐れがあるため、注意が必要です。
各部門がそれぞれ情報を管理していると、情報伝達のミスやタイムラグが発生しやすくなります。
部門の垣根を超えて情報を一元管理できる仕組みを導入するなどの取り組みが必要です。
管理システムを導入する
管理システムの導入によって簡単に業務プロセスの見える化や効率化が実現します。
生産に関わる業務を一元管理できる生産管理システムや、物流の一連の流れをIT技術によって効率的に管理できる物流システムの導入が一般的ですが、これらのシステムはコストがかかる傾向があります。
また、使いこなすまでに時間がかかることも問題点の1つでしょう。
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リードタイムを短縮するためには業務プロセス全体と業務の進捗状況の可視化がポイントとなります。
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直感で操作できるシンプルな操作性のため、誰でもすぐに使いこなせます。
製造業の生産管理方式としてはカンバン方式が有名ですが、Jootoならデジタルによるカンバン方式の生産管理が実現可能です。
担当者がタスクに関する情報を入力するだけで自動的にガントチャートが作成でき、業務の進捗状況が簡単に可視化されます。
入力した情報はクラウド上で同期されるため、常に最新の状態を把握できます。
リードタイムの短縮にぜひJootoの導入をご検討ください。
よくある質問
リードタイムに関するよくある質問をまとめました。
リードタイムとは、工程や作業を開始してから完了するまでの所要時間のことです。
リードタイムは物流や製造業界で使われることが多い言葉で、物流業界のリードタイムは顧客が商品を発注してから手元に届くまでの所要時間のことを指します。
リードタイムを把握し短縮に努めることは、業務効率化や顧客満足度の向上など多くのメリットをもたらします。
リードタイムと営業日は混同されることがありますが、異なる意味を持ちます。
リードタイムとは、工程や作業を開始してから完了するまでの所要時間のことです。
これに対して営業日とは、企業やお店などが稼働している日のことを指します。
納期は「納入期限」の略語で、製品や商品を顧客に納入すべき期限のことです。
「A製品の納期は〇月〇日」などと具体的な日付で示されます。
これに対してリードタイムは、製品や商品を発注してから納品するまでに要する時間(期間)のことです。
「発注日から3営業日」などと期間で表現されます。
リードタイムには、以下の4つの種類があります。
・開発リードタイム
・調達リードタイム
・生産・製造リードタイム
・物流リードタイム
リードタイムの短縮で得られる主なメリットは、以下の5つです。
・在庫管理の適正化
・業務効率化の実現
・顧客満足度の向上
・競合との差別化
・キャッシュフローの改善
リードタイムの計算方法には、フォワード法とバックフォワード法の2つがあります。
フォワード法とは、製造に着手する日を決めてから、各工程の所要時間を積み上げて全体の所要時間を計算する方法です。
これに対してバックフォワード法は、納品日から逆算して各工程の着手日を算出します。
バックフォワード法は納期が明確な場合に適した方法ですが、途中のプロセスで遅延が生じると、納期に遅れるリスクがあります。
リードタイムを短縮させるためには、工程ごとに対策を講じる必要がありますが、すべての工程において共通して重要なことは、以下の4つです。
・業務プロセスを可視化する
・PDCAサイクルを回す
・部門間の連携を強化する
・管理システムを導入する
生産管理におけるリードタイムとは、製品や商品の製造に必要なリソースが揃ってから、完成して顧客の手元に届くまでの所要時間のことです。
生産管理におけるリードタイムの短縮は、顧客満足度の向上に直結します。
調達リードタイムとは、製品に必要な材料や部品を発注してからそれらが揃うまでにかかる所要時間のことです。
納品・受入・検査のプロセスを含みます。
既製の部品を使用する場合は、調達先の生産・製造リードタイムを考慮して発注することが大切です。
ボトルネックリードタイムとは、すべての工程の中で最も時間を要する工程のリードタイムのことです。
ボトルネックリードタイムを把握し、いかに改善するかが生産性向上のポイントとなります。


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