Jootoではこの度、各分野の第一線で活躍するプロフェッショナルのノウハウを自社の業務フローに落とし込める「有識者監修テンプレート」の第2弾として、株式会社WACUL代表取締役・垣内勇威氏の監修による「案件異常検知テンプレート」および「Keep in Touchテンプレート」の提供を開始しました。
専門家の思考プロセスや業務フローがJootoのボード上に再現されているため、各企業が個別に運用設計を行わなくても、一定の再現性を持った形で業務プロセスを導入・運用できるのが特徴です。
プロジェクトの異変を早期に察知することをテーマにした「案件異常検知テンプレート」の活用術をご紹介します。Keep in Touchテンプレートについては、こちらの記事をご覧ください。
目次
「気づける人」だけに頼らない、プロジェクト管理へ
プロジェクトが手に負えない状態になってから、「あのとき動いていれば」と後悔した経験はありませんか?問題が大きくなってから対処しようとすると、スケジュールの立て直し、クライアントとの信頼回復、チームへのしわ寄せ…と、あらゆる面でコストが膨らみます。
しかし多くの場合、問題は突然起きるのではありません。プロジェクトの初期や中盤に、すでに小さな異変が生じています。気づかなかったのは、「何をどこで見ればよいかわからなかった」からではないでしょうか。
経験豊富なプロジェクトマネージャーは、どこに目を向ければ異変に気づけるかを知っています。ゴールのブレ、スコープの膨張、期待値のずれなど、観点が明確であれば、誰でも早い段階で異変に気づくことができます。
本テンプレートでは、プロが自然に確認している7つの観点をチェックリストとして言語化。毎週の定例会や1on1などで確認するだけで、経験を問わず異変に気づける仕組みをJootoに落とし込みました。
垣内勇威氏の知見を「型」にした新テンプレート
専門家の思考プロセスをフロー化
今回のテンプレートを監修したのは、株式会社WACUL代表取締役の垣内勇威氏です。

監修者:垣内 勇威(かきうち ゆうい)氏
東京大学卒。株式会社ビービットから、2013年に株式会社WACUL入社。改善施策の提案から施策効果の検証までデジタルマーケティングのPDCAをサポートする自動分析・改善提案ツール「AIアナリスト」を立ち上げ。2019年に産学連携型の研究所「WACUL Technology & Marketing Lab.」を創設し、所長に就任。現在、 研究所所長および代表取締役として、事業のコアであるナレッジ創出を牽引。新規事業や新機能の企画・開発および大企業とのPoCなど長期目線での事業推進の責任者を務める。2022年5月、代表取締役に就任。
本テンプレートは、単なるToDoリストではなく、垣内氏が長年の実務で身につけた「プロジェクトのどこを確認すれば、取り返しのつかない事態を防げるか」という思考プロセスをJootoのボード上に再現したものです。
テンプレートの目的
本テンプレートは、プロジェクトの異変を早期に察知し、取り返しのつかない事態を未然に防ぐことを目的としています。
垣内氏がコンサルタントとして20年以上の実務で培い、著書『なぜ定石だけでは組織は動かないのか?』(2026年8月発売予定)にも収録予定の「7つの観点(ゴール・スコープ・スケジュール・期待値・品質・リソース・信頼)」を、Jootoのチェックリストとして落とし込みました。経験豊富なプロが自然に確認していることを構造化することで、チーム全体で一定水準のプロジェクト管理を実現できるよう設計しています。
テンプレートの設計思想

- 「7つの観点」でプロジェクトを網羅的にチェック
ゴール・スコープ・スケジュール・期待値・品質・リソース・信頼の7観点を週次で確認することで、見落としがちな領域も含めてプロジェクト全体の状態を把握できます。 - チェック=「正常」という運用ルール
チェックが入っている状態=問題なし、外れている状態=異変あり、という直感的な運用ルールを採用。毎週チェックを入れる際に「本当に問題ないか」と自分のプロジェクトを内省する習慣が、異変の早期発見につながります。 - ラベルの組み合わせで、どこに・どの程度の問題があるかを可視化
チェックを入れられなかった観点には、その観点名(例:スコープ)のラベルと、深刻度に応じた「要注意」または「危険」のラベルを組み合わせて付与します。ひと目でどの案件のどの観点に問題があるかが伝わり、優先度の判断がしやすくなります。 - コメントで状況と対応策を記録
ラベルを付与した際は、コメント欄に状況・背景・対応方針を記録します。記録が蓄積されることで、マネージャーとのすりあわせや振り返りに活用できます。 - 週次レポートで異変の履歴を自動記録
チェックリストは毎週自動でリセットされるため、担当者が毎回手動で外し直す手間はありません。また、前週にチェックが入らなかった観点とラベルの状況が自動でレポートされるため、異変の推移を振り返ることができます。
本機能にはGoogle Apps Script(GAS)を使用した初期設定が必要です。設定方法については別途ガイドを公開予定ですが、設定でお困りの際はお気軽にサポートまでお問い合わせください。
【実践】テンプレートの使い方 5ステップ
本テンプレートでは、毎週チェックリストを確認し、異変があればラベル+コメントで記録するだけで、プロジェクトの健全性をチーム全体で共有できる仕組みを構築しています。
STEP 1:雛形タスクを複製する

ボード内にある「※コピーして使用_〇〇株式会社[プロジェクト名]」タスクを複製し、タスク名を管理したい案件名に変更します。チェックリストや説明欄の入力項目があらかじめ設定された状態でスタートできます。
STEP 2:説明欄にプロジェクトの概要を記入する

タスクの説明欄に、ゴール(目的・KPI・目標)・スコープ(支援の範囲)・スケジュール(主要な期限・マイルストーン)を記入します。プロジェクトの前提情報をここに整理しておくことで、チェック時の判断基準が明確になります。
STEP 3:毎週チェックリストを確認する

週次で7つの観点のチェックリストを確認します。各観点について現在のプロジェクト状況を照らし合わせ、問題がなければチェックを入れます。少しでも気になる点があればチェックを入れずに次のステップへ進みます。
STEP 4:異変があればラベルを付与し、コメントを記入する

チェックを入れられなかった観点には、観点名のラベルと「要注意」または「危険」ラベルを組み合わせて付与します。コメント欄に状況・背景・対応方針を記録しておきましょう。
STEP 5:マネージャーと状況をすりあわせる

月次または1on1のタイミングでボードを確認し、ラベルのついたタスクについて状況をすりあわせます。次のアクションを決めてコメントに記録することで、対応漏れを防ぎます。また、マイタスク機能を使うと、自分が担当のタスクのみ1クリックで絞り込むことも可能です。
チームにもたらされる変化
メンバーの場合
このテンプレートを導入することで、トップコンサルタントである垣内氏が実務の中で取り入れている7つの観点でのチェックが習慣化し、問題が小さいうちに対処できる機会が増えます。また、運用を続けるなかで「この観点に異変が出たときは、プロジェクトが悪い方向へ向かうサインだ」という感覚が自然と身についていくため、テンプレートを使うことが察知力そのものを鍛える場にもなっていきます。
マネージャーの場合
メンバーからの報告を「待つ」のではなく、ボードを確認するだけで案件の健全性を「先に把握できる」状態になります。現場に依頼しなくても状況が見えるため、適切なタイミングでのフォローも可能に。コメント欄に記録が蓄積されることで、振り返りや類似案件への対応に活かせるナレッジが組織に蓄積され、個人の頭の中だけで終わっていた情報が、チームの資産となっていきます。
タスク管理から「業務フロー基盤」へ
Jootoの「有識者監修テンプレート」は、タスク管理ツールにとどまらず、専門家のノウハウを「仕組み」として組み込んだ職種別の業務フロー基盤です。
「案件異常検知テンプレート」は、プロジェクト管理の経験値に左右されがちな「察知力」を、チーム全体で均一に発揮できる仕組みとしてJootoに落とし込んでいます。毎週の確認が習慣になるにつれて、「問題が起きてから動く」チームから「異変に先に気づけるチーム」へと変わっていくことを実感いただけるはずです。まずは1つの案件から、試してみてください。
なお、本テンプレートの内容は2026年5月26日(火)開催のセミナー「トップコンサルタントが語る「ざわめき」の察知術」にて垣内氏にご紹介いただきました。セミナーのアーカイブ視聴については近日公開予定です。



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