必要な情報や進捗状況を一括管理、
会議の時間短縮や工程管理の改善に繋がった

抱えていた課題

Excelに案件や改善案を記入するだけに留まり進捗管理まで至っていなかった

各案件の進捗状況を把握できず、抜け漏れや工程間の滞留が発生していた

カイゼン活動の会議に時間がかかっていた

解決したこと

ひと目で業務の進捗管理を把握できるようになり、抜け漏れ等のミスが少なくなった

プロジェクトに関する情報を一括管理できるため、必要な情報を発見しやすくなった

改善案をJootoに起案するようになって会議の時間が大幅に短縮した

「アルバック・クライオ株式会社」は、神奈川県茅ヶ崎市に本社を置く真空ポンプメーカーだ。主要製品は「クライオポンプ」。クライオポンプとは、半導体や液晶、メガネレンズ等の成膜装置や人工衛星のシステムテストに使う試験設備「スペースチャンバ」などに使われる真空ポンプのこと。主に装置メーカーへ向けて製品を販売している。

同社でJootoをしている部署は、技術部と製造部。技術部では製品開発やカスタマイズ時の案件管理に、製造部ではより良い製品を作るための「カイゼン活動」にJootoを活用しているのだという。

製造メーカーにおいて、Jootoはどのような働きを見せる可能性を持っているのか。同社技術本部技術部二課 課長 日高 康祐(ひだか・こうすけ)さん、同社製造部 冷凍機Gグループリーダー 津田 和俊(つだ・かずとし)さんに、Jooto導入の経緯や活用状況について伺った。

約40年の歴史を誇る真空ポンプと低温機器の製造メーカー

― 御社の事業内容について教えてください。

日高:弊社は、昭和56年に創業した産業用の真空ポンプのメーカーです。真空ポンプの設計から製造、販売、メンテナンスなどの全てを一貫して行っています。真空ポンプとは、文字どおり「真空を生み出すためのポンプ」です。真空ポンプは、スマートフォンやテレビのディスプレイを作る「成膜装置」に使われています。近年、耳にする機会が多くなった「半導体」も真空ポンプを使った装置で生産しています。

主なクライアントは、装置メーカーですが、大学、研究所などでも使用されています。

― 「低温機器」についてもお聞かせください。

日高:一般的に使われている冷蔵庫よりも「低い温度」で設定できる機械を求めている方に向けて、「極低温冷凍機」の生産・販売を行っています。弊社では、真空ポンプを生産する際に冷凍機を使用しています。「極低温冷凍機」は、長く冷凍機を活用する中で培った真空技術と極低温技術をもとに開発した機器です。

また、テレビ等で、凍らせたバナナで釘を打っている場面を見たことはありませんか?そのバナナを凍らせているのが「液体窒素」です。液体窒素は、基本的に購入しなければ手に入りません。しかし、弊社では液体窒素を「自分の手で」作りだせる装置を生産しています。完成品は、大学の研究所や細胞を保存する「バイオバンク」で使われています。

― Jootoを利用している部署についてお聞かせください。

日高:Jootoを利用しているのは「技術部」と「製造部」です。技術部では、真空ポンプと低温機器の開発や量産品のカスタマイズを行っています。弊社で販売している製品は基本的な形状は決まっていますが、実際に設置する場所を想定して「この部品は別の位置にあったほうがよさそう」など、お客様ごとに要望をお聞きし、カスタマイズして設計しています。これを「量産品のカスタマイズ」と呼んでいます。技術部に所属するメンバーは32名です。

津田:製造部では、技術部の設計内容に沿って製品を作り、しっかりと納期までにお客様に提供することが主な業務です。Jootoについては「カイゼン活動」の進行管理に活用しています。カイゼン活動とは、日々の業務で何を改善するかを考えて実践する活動のこと。私たちは製品を作るだけに留まらず、「作り方を変えてみる」「効率的に製品を作る」など、お客さまにより良い製品を届けるために試行錯誤しながら業務を進めています。

各工程への移動をドラッグ&ドロップのみでできる手軽さが導入の決め手に

― Jooto導入前、技術部ではどのような点に課題があると感じていましたか?

日高:Jooto導入前は、新規案件を受注したらExcelに入力していました。ただし、あくまで「受付簿」のような形で使用しており、案件の進捗状況を記入していたわけではありません。このため、案件が今どうなっているのか、誰が対応しているのかなど何も分からない状態。営業から進捗を聞かれても技術部内で担当者を探すところから始めなければならない状況だったことから、Excelで案件を入力するだけでなく、工程管理もしなくてはならないと考えました。

― 製造部では、どのような課題を抱えていましたか?

津田:製造部ではカイゼン活動を進めていますが、Jooto導入前はExcelに目標や改善のテーマを入力するだけの状況でした。技術部同様に各々が抱えている業務量や進捗状況を把握できず、進捗の滞っている案件を見落とすこともありました。

― Jootoを採用した決め手は何ですか?

日高:工程管理を始めた当初は、社内で利用しているグループウェアに付属していたタスク管理ツールを使用していました。しかし、上手く活用することができず、より分かりやすい管理ツールを探していたところにJootoを見つけました。

Jootoはカンバン方式なので、該当のリストにタスクをドラッグ&ドロップするだけで工程管理することができます。マウス操作のみで工程管理できる点は魅力だと感じました。

津田:操作性がシンプルなので、簡単に使えるのがいいと思いました

会議の時間短縮、進捗状況の「見える化」など導入前の課題が劇的に改善

― どのようにJootoを利用していますか?まず、技術部の利用状況についてお聞かせください。

日高:技術部では、主にJootoを量産品のカスタマイズに利用しています。案件を受注したら、まず、図面を作成します。Jooto導入前は図面の作成を所定の用紙で管理していましたが、紙での管理では作図がどの技術担当者の元にあるかが分からず、すぐに進捗状況を把握できませんでした。

そこで、進捗状況を「見える化」するべく、「受付」「作図中」「検図依頼中」など各工程順にリストを作成。完了したら、タスクを次のリストに移動して進捗管理をするようにしました。

― 製造部ではどのように利用されていますか?

津田:先に申し上げたとおり、製造部ではJootoをカイゼン活動に活用しています。週に1回、カイゼン活動に関する会議を設けているのですが、モニターにJootoの画面を映して進捗確認をしています。

まず改善案が出たら、プロジェクトを作成します。案によっては設備の工事を必要とすることがあるため、工事の見積もりデータもJootoにアップロードしています。プロジェクトに関する全てをJootoで一括管理することで、滞りなく情報共有できるようになったと感じています。

― Jooto導入後、どのような変化が起きましたか?

日高:各担当者の作業量を「見える化」できました。新規案件が発生した際、誰に依頼すべきかの判断材料になりますし、現場スタッフも自身がなすべき業務を把握しやすくなりました。また、確認もれなどの細かいミスも減ったと思います。作業の優先順位も付けやすくなり、効率的に業務を進められるようになりました。

津田様:製造部に関しては、会議の時間が短くなりました。Jootoの導入前は会議に2時間はかかっていましたが、今は1時間程度で終わります。スタッフがJootoで事前に情報を共有しているので、会議では疑問点や不安に感じる点などの確認と相談のみで済んでいます。

Jootoでより多くの業務を管理し、会社の成長に繋げたい

― Jootoのどのような点に利点を感じていますか?

津田:全てのプロジェクトに関する情報を一括管理できる点です。紙やパソコン上でのフォルダ管理では時間が経過するにつれて、資料を所持している人が分からない、フォルダが増えて必要なファイルが見つからないなどのデメリットが生まれます。Jootoでは全ての情報を一括管理できるので、紙やフォルダ管理における弱点を補える点がメリットだと思います。

日高:私は、ひと目で進捗状況が分かる点にメリットを感じています。誰が何をしているのか、どの案件がどのような状況なのかを知ることはもちろん、私自身も承認すべき案件の数を把握できるようになったため非常に助かっています。

― 今後の目標をお聞かせください。

津田:現在、製造部では3名でカイゼン活動を行っています。今後はカイゼン活動だけでなく、製造部全体の業務にJootoを展開し、カイゼン活動に参加している3名以外のスタッフにもJootoを利用してもらおうと計画しています。

日高:技術部では、今は量産カスタマイズの工程管理にJootoを活用しています。今後は製品開発にも導入していけたら良いなと考えています。具体的な活用方法を考えるのはこれからですが、Jootoの機能を最大限に使って質の高い開発の実現を目指します。

社名 アルバック・クライオ株式会社
従業員数 155名(2023年1月現在)
事業内容 クライオポンプ及び極低温利用の真空ポンプ、低温機器等の製造、販売、輸出入事業
URL https://www.ulvac-cryo.com/

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