コロナ禍でスタートした3拠点体制
タスク共有の不安と不便が解消。会議時間も短縮された。
抱えていた課題
拠点が分かれたことで、誰が何のタスクを行っているのかの共有が難しくなった。
チャットツールやエクセルを活用していたが、全体像の把握やタスク管理がしにくかった。
タスク共有やすり合わせのためのミーティングに時間がかかっていた。
解決したこと
複数拠点でも、リアルタイムに誰が何を進めているのかが明確となった。
タスクが埋もれることなく経過も把握できるようになった。画像添付でイメージのすり合わせが楽になった。
コメント機能を活用することで、困りごとや質問事項は合間の時間で対応可能に。ミーティングにかける時間が減った。
建築デザインTOYAは、ヨーロッパを中心に発展してきたロートアイアンを日本の住宅事情に合うようデザイン・設計・施工・販売を行っている企業だ。
ロートアイアンとは、日本語で「鍛鉄(たんてつ)」と呼ばれ、鉄を熱いうちに叩き、曲げ、ねじるなどの加工で作り上げるものを指す。これは熟練の職人しかできない技術であり、門扉やフェンス、手すり、窓枠、家具などに使われている。耐久性が高いだけでなく、「装飾」という華やかさや重厚感など、デザインによって雰囲気を変え、建物そのものを彩る重要な役割があるものだ。
20年近くに渡りロートアイアンと向き合ってきた建築デザインTOYAでは、設計提案から施工まで全てを自社で行う一貫体制を強みとし、日本の住居にあわせたロートアイアンづくりに取り組んでいる。今回は、3拠点体制へ移行したことで業務遂行のためJootoの導入を決めたと語る同社取締役 総務部 戸谷 麻子(とや あさこ)さんに、具体的なJooto導入の効果について詳しくお話を聞いた。
世界に一つだけのロートアイアンを
ワンステップで提供
― 建築デザインTOYAについて教えてください。
ロートアイアンのデザイン・設計・施工・販売を行っている会社です。
ロートアイアンは、耐久性と装飾性に優れた鉄製の建具、エクステリアもしくはインテリアです。門扉、フェンス、階段手すり、窓枠などに使われることが多いですね。TOYAではデザインから取付けまですべて一貫体制でロートアイアンを制作しています。代表の戸谷泰健がイタリアのメーカーに学んだデザイン性、耐久性を、日本の住宅事情にあうかたちで昇華させました。こうした知識や経験をスタッフと共有し、建物のトータルデザインを考えています。一番こだわっているのは、お客様の好みを盛り込んだデザインを作り上げること。世界に一つだけのロートアイアンにご満足いただくため、お客様と丁寧にコミュニケーションを重ねた上でご希望以上のデザインをご提案できるよう努めています。
3拠点体制で
タスク共有や進捗管理がしにくくなった
― Jooto導入前は、どんな課題があったのでしょうか?
コロナ禍に、事務所移転と店舗新設を決定したのですが、事務所業務、自宅業務、在宅ワークの3拠点に分かれた状態での業務遂行には不安がありました。
実際に、誰が何のタスクを行っているのか、指示受ける側と指示する側しか把握できていないケースが増えていきました。当初はLINEグループを活用していたのですが、全体像や、やるべきタスクが目に見えず、進めにくいと感じていました。
また、2023年7月頃には初めての試みとして「デザインワークショップ」を開催することになったのですが、地方で在宅ワーク中の社員も加わる事案だったため、LINEやエクセルで細かい項目を一つ一つ確認していくことには、進めづらさがありました。
リアルタイムでの進捗共有が可能に
ミーティングの回数も減った
― Jooto導入の効果について教えてください
リアルタイムに誰が何を進めているのかが明確となりました。また、コメントで困っている事や質問があれば、随時メンバーから投げかけてくれるので業務の合間に回答することができました。お陰でミーティングはほんの数回で済まして、後はJooto内で各自確認とチェックを進める事ができ、ミーティングの時間が短縮されたと思います。
導入時は、同じ部署のメンバーにJootoを実際に使ってもらいました。その上で周囲のメンバーからも意見をもらえるよう依頼をしました。徐々に使う範囲を広げていったので招待メールを他の部署のメンバーに送った時もスムーズに対応してもらえましたし、Jootoは誰でも説明なしに使えるくらいわかりやすい画面なので本当に助かりました。
― Jootoをどのようにお使いでしょうか?また、便利に思われた機能があれば教えてください。
Jootoのタスクカード毎にコメントを入れられたり、ファイルを添付したりすることができるのが便利です。たとえばワークショップで使う部材の写真を添付し、皆でイメージを共有しながら、コメントをつけ合いました。メールやチャットなどと異なり、タスクが埋もれることなく経過も把握でき、同じ場所にいなくても決定したり進めやすくなったりと、ありがたかったです。
各タスクの状況が見やすいという点が一番ですが、無料から使えるのも便利です。スポット使いの少人数の弊社にとっては本当にピッタリでした。大きなプロジェクトが今後動くことがあれば、経営者も含めてJootoを利用していきたいと思います。
想像したものが叶う喜びを、
子供たちに伝えていきたい
― 今後の目標をお聞かせください。
既製品が溢れる中、弊社は「オーダーメイド」にこだわって20年近くデザインから施工まで続けてきました。
SNSがここまで発展している中、昨今の子供たちの想像力低下や大人のプロ集団への認識及び情報不足を当社は強く危惧しております。想像したものが叶う喜びや、そこに至るまでのプロセスをもっと伝えていけるよう社会貢献できたらと考えております。
通常の業務と遂行しながら、初めての試みであるイベントを成功させた、社員の対応能力は本当に素晴らしいです。
ゼロから作り出す経験や力を養うことのできる企業もまだまだあるという事をもっと発信していけるようなイベントを、今後も企画していきたいと思っております。
また、そのためにJootoを使いこなし、社員自身のスキルアップや企業としての情報発信にも繋げていきたいと思っております。
社名 | 株式会社建築デザインTOYA |
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従業員数 | 4名 |
事業内容 | ロートアイアン製品のデザイン、設計、施工、販売 |
URL | https://www.ad-toya.com |