玉乃光酒造 株式会社

予実管理やラベル機能で視覚的に案件の進捗状況を共有
最大約2時間の会議時間削減に繋がった

抱えていた課題

会議資料をExcelで作成していたが、準備や発表に時間がかかっていた。

案件管理の方法が旧態依然としており、営業会議を効率良く進められていなかった。

過去に営業支援ツールを導入したものの、定着に至らなかった。

解決したこと

Jootoを「会議資料」として活用することで準備と発表の時間が削減。

四半期会議も効率良く進められるようになり、最大約2時間、会議時間が削減。

導入支援プログラムを利用したことで、Jootoの運用が社内に定着した。

玉乃光酒造株式会社は、1673年に和歌山で創業。昭和30年代、醸造アルコールや糖類、アミノ酸などを添加した日本酒が主流だった中で同社は業界に先駆けて純米酒を復活。現在は京都府伏見市にて、「“良い素材”にこだわった“誠実”な酒造り」を目指し、良質な米と水、麹だけを使ったお酒を手作業で造り続けている。

同社では長らくExcelで案件管理を行っていたが、営業会議における資料作成や発表などに多くの時間が掛かっていた。Jooto導入後は会議の準備や報告における効率性が上がり、会議に掛ける時間が大幅に短縮。予実管理機能も活用しながら、営業活動を進めているという。今回は、同社常務執行役員 坂本 篤志(さかもと・あつし)氏にお話を伺い、活用方法や導入の効果、今後の方針について聞いた。

良い素材と手造りにこだわり
「誠実」な酒造りを目指す

― 御社について教えてください。

1673年創業、京都府伏見市にある日本酒メーカーです。酒造りに使うのは、良い米と水、麹のみ。可能な限り手造りにこだわり、「誠実」な酒を造ることを目指して酒造りに励んでいます。

― Jootoを利用している部署についてお聞かせください。

営業本部の中でもBtoBの取引をしている部署で、案件管理にJootoを活用しています。本部署は私を含めて14名が所属。コンビニやスーパー、飲食店、空港をはじめとする免税売店、デパートなどを主要取引先とし、商談を進めています。デパートでは、来店客に商品を試飲してもらえるような販売促進活動も行っています。

― 坂本様の業務について教えてください。

営業本部長として「北海道」「東京」「京都」「輸出」「酒粕」の5部署を統括し、プレイイングマネージャーとして自身も営業を行っています。営業責任者として、営業戦略や商品戦略の立案及び実施、部下の指導・教育もしています。

準備や発表、質疑応答に時間が掛かり
会議時間が長いのが大きな課題に

― Jooto導入前はどのようにして案件を管理していましたか?

Excelでシートを作成して案件管理を行っていましたが、入力作業や修正に手間が掛かる点が課題でした。また、会議ではExcelのシートを見ながら案件の進捗確認を行っていました。しかし、資料作成や発表、質疑応答に時間が掛かってしまい、会議そのものの時間も長くなる傾向にありました。

― Jootoを導入するに至った背景についてお聞かせください。

案件管理が旧態依然としていたうえ、会議の進め方を見直す必要性も感じていました。そこで、課題解消に向けてツールを導入することを決定。その際、営業支援ツールを導入したのですが、入力作業が難しく定着に至りませんでした。その後、さまざまなツールを検討している中でJootoを見つけました。

― 何が決め手となりJootoを選んだのでしょうか?

入力作業がしやすい点です。以前使用していたツールでは入力作業が煩雑だったため定着に至らず、この点が改善されることが重要でした。とにかく「定着しなければ意味がない」と考えていました。費用がリーズナブルだった点も決め手となりました。

また、導入支援プログラムで定着までサポートしてくれたのも助かりました。実は、当初は導入支援の予定はありませんでした。しかし、Jootoの営業担当から「定着させるにはサポートが必要だ」とのアドバイスを受けてプログラムの導入を決意。サポートを受けていることで、部署内におけるJootoの定着が進んでいると思います。

予実管理機能を活用して
各案件の予算や実績を視覚的に把握

― どのような場面でJootoを利用していますか?

主に流通先の案件管理に使っています。週次・月次・四半期の会議で各案件の進捗状況を短時間で把握するために、Jootoが重要な役割を果たしています。各メンバーは進捗状況を5分から10分で説明し、何が成功して、何が上手くいかなかったのかを共有しています。

流通先の案件管理のボード活用方法
坂本様のお話をもとにJootoにてダミーボードを作成。各タスクに案件情報を入れ管理。

― Jootoの活用方法について具体的にお聞かせください。

担当者ごとにプロジェクトボードを用意し、左から右へ進捗するようにリストを作成。1案件につき1つのタスクを作って案件を管理しています。各タスクには販売店名、商品名、売上見込みなどを記入し、テンプレートをコピーしてタスクを作成しています。

また、予実管理機能を活用して各案件の実績金額を把握できるようにしています。予め「予定」に売上見込み金額を記入しておき、案件が成約すると「実績」に売上金額を記入しています。見込みの合計値も表示されるので、予算だけでなく見込みに基づいた話し合いもスムーズにできるようになりました。

― Jootoで便利だと感じる機能は何ですか?

ラベル機能です。取引先の種類や案件の進捗をラベルで表示できるため、プロジェクトボードを見るだけで視覚的に案件の状況を把握できるようになりました。既存顧客と新規顧客を見分ける、販売店の種類や発注時期など特定の条件で案件を探すなどの面でも役に立っています。

― Jooto導入における効果についてお聞かせください。

会議における各営業担当の準備や発表の効率性が上がり、会議時間の短縮に繋がりました。特に四半期で開催している会議については、最大で2時間ほど削減できています。営業会議は「北海道」「東日本」「西日本」とエリアごとに発表しているのですが、導入前は約3時間を掛けていたのが1.5時間程度になりました。

また、Jootoには画像をアップロードできるので、視覚的に情報を共有できるようになりました。例えば、販売店の写真を添付して会議で共有することで、担当者以外のメンバーの各案件に対する理解度が深まっていると感じています。

コメント機能も活用しています。コメントには、各営業の成果や結果について記入し、案件について詳細な振り返りをできるようにしています。会議の時だけでなく、コメントで各案件の気になる点を深堀りできる仕組みが作れたと思います。

「日本酒」の魅力を世界に広めるため
国内だけでなく海外戦略にも注力

― Jooto導入の際、従業員の皆さまはどのような反応でしたか?

Jootoを導入したことで、以前よりも効率良く案件を管理できるようになったと感じているようです。特に営業会議の時間が大幅に短縮されたことで、導入の成果を実感したようです。

― 今後、Jootoをどのように活用していきたいですか?

現在はBtoBの部門で利用していますが、今後は「輸出」「酒粕」部門の案件管理にも活用し、営業部全体にJootoの利用を拡大していきたいと考えています。「輸出」部門では国別に商品を展開し、「酒粕」部門では商品開発やマーケティング、全体の戦略立案を行っています。これらの領域における営業の進捗状況をJootoで管理していけたらと思います。

― 会社として何を目指していきたいですか?

今、日本酒は斜陽産業となりつつあります。私たちは多くの人に日本の伝統である「日本酒」を届けるために、国内外へ日本酒の魅力を広める活動に力を注いでいます。弊社のミッションは、「料理に合う手造りのお酒を世界の人に届ける」ことです。日本はもちろんのこと、海外にも日本の文化や伝統を知ってもらえるように努めていきたいです。

社名 玉乃光酒造株式会社
従業員数 110名(2023年12月31日現在)
事業内容 清酒、焼酎、リキュール、酒粕の製造販売
URL https://www.tamanohikari.co.jp

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