大画面モニタで複数拠点とタスクを共有、
パソコンなしで皆が情報を見られるように

抱えていた課題

製造工程の進捗状況を職人しか把握できていなかった。

製造現場の可視化及びナレッジや情報共有の必要性を感じていた。

解決したこと

大画面を通じて複数拠点で同時に製造現場の情報を共有できるようになった。

ガントチャートで製造工程が可視化されて建設的な会話ができるようになった。

千葉県千葉市を拠点とする「株式会社オーエックスエンジニアリング」は、昭和63年に創業した製造会社だ。主力商品は「車いす」で、日常用はもちろんのこと競技用の車いすも生産。「車いすテニス」の世界的な大会において、日本代表選手の約8割が、同社の製品を使用したという。

同社の製品はクライアントの体と用途、要望に合わせたオーダーメイド製品である。「オーダーメイド」の特性上、製造工程の管理を職人に頼らざるを得ない部分が多く、属人化が課題となっていた。また、製造拠点が千葉と新潟の2ヶ所であるため、複数拠点における円滑な情報共有の必要性も感じていたのだそうだ。

Jootoを導入したことで同社の業務管理はどのように変化したのか。同社代表取締役社長石井勝之(いしい・かつゆき)さんに伺った。

複数拠点で効率的に業務を行うため作業の「見える化」が課題に

― 御社の事業内容について教えてください。

弊社では、車いすの開発・製造販売を行っています。千葉に本社を構え、名古屋、大阪、九州の各支店で販売業務を担っています。製造業務は、新潟県長岡市に拠点を構える「オーエックス新潟」で手がけています。

弊社で製造している車いすは、主に日常生活用と競技用です。千葉本社で競技用を、新潟の工場で日常生活用を受注生産し、国内外の代理店で販売するという流れです。

― 御社の事業は何名で運営されているのですか。

開発と販売を担う「オーエックスエンジニアリング」で約40名、製造を担う「オーエックス新潟」で約40名。合計80名ほどで運営しています。

― Jooto導入のきっかけは、「業務の一元管理」と「作業の見える化」を図るためとのことでしたね。

はい。まず製造については、千葉と新潟で拠点が複数あるうえに距離も離れています。製造・販売ともに私が業務内容を把握する必要があるため、拠点が離れていても仕事の流れを一元管理できる仕組みを作りたいと考えていました。

また、製造を担う職人の「属人化」にも課題を感じていました。作業状況やノウハウなどが職人以外に分からないため、仮に何か問題が起きたとしても経営や販売の人間は対応できません。職人の作業内容が「見える化」できれば、属人化を改善できると思いました。

積極的に IT技術を活用しながらも、人しかできない作業は人の手で

Jootoの活用イメージ
Jootoでタスクを確認する様子

― Jooto導入前は、どのような形で業務管理を行っていたのですか?

各クライアント専用のファイルを作成し、手順書や注文書をファイリングして職人に渡していました。クライアントとのやり取りは営業部がメール等でやり取りを行っていますが、工程管理は職人に任せっきりでした。営業部側としては、必要な書類が手元にないうえ、職人から逐一進捗状況の報告があったわけでもありません。結果的に、案件に対して「受注した」「出荷した」の情報しか入ってこない状況でした。

― 受注した案件の進捗状況が分からないと、営業としては不安になりますね。

はい。例えば納期につきましても基本的に遅れることはないのですが、材料の到着が遅れるなどやむを得ない理由で稀に遅延が発生するケースもあります。しかし、職人に工程管理を任せきりにしていると、自分がお願いしている案件の納期遅延が起きた際、どういう状況で遅れてしまったのかを知る術がありません。営業の不安を取り除く意味でも職人の作業状況の「見える化」は必須だと思いました。

― 作業状況の「見える化」を実現する手段にITツールを選んだのはなぜですか?

私のモットーは、「人の手でやらなくても良いものは、人ではなくITの技術で運用する」。逆に言うと、人にしかできないことを人にはやってもらいたいと考えています。例えば、職人であっても事務作業をこなさなくてはならない場面は多々あります。しかし、個人的には、職人さんには車いすの品質を上げる、良い製品を作るなど製造面に時間に割いてもらいたいのが本音です。事務作業などIT技術で運用できる業務は、積極的にITツールを活用していきたいですね。

ガントチャートを活用して急ぎの仕事も建設的にやり繰りできるように

Jootoの活用イメージ
大画面のモニタにJootoの画面を映し、誰でもタスクを確認できるようになっている

― 御社におけるJootoの利用状況についてお聞かせください。

まず、営業が案件を受注したら事務が注文書を見ながらJootoにタスクを入力します。入力後、紙の注文書とタスクを製造部に渡し、商品の制作に入ります。制作は職人が注文書を見ながら行います。各工程が終わり次第、作業を担当した職人がタスクを移動します。使用機器や納期などの関連情報も作業担当者が全てタスクに入力します。

情報の共有については、Jootoの画面を65インチのディスプレイに表示して各拠点、各部署の社員の誰もが見られるようにしています。

― Jooto導入後、変化したことは何でしょうか?

製造現場の現状をガントチャートで判断できるようになったのは大きいですね。急ぎの仕事が発生した際に製造部へスケジュールの相談をしようとしても、これまでは「今は忙しい」と感情的な会話になりがちでした。今はJootoのガントチャートで作業工程を確認しながら、「この仕事と急ぎの仕事を入れ替えられないか」と建設的な会話をできるようになりました。

建設的な会話をできるようになったことで、現場が抱える課題に経営側の視点からアプローチできそうだという手応えも感じています。例えば製造現場のスケジュールに余裕がない場合、設備、材料、従業員等、「人・物・金」のどこを改善するべきかについて、感情的な会話からでは分かりません。しかし、Jootoを導入した今は経営側と現場で冷静に話し合う機会を持てるようになりつつあります。

― 石井様が思うJootoのおすすめポイントは何でしょうか。

手軽に導入できる点です。スマートフォン、タブレット、パソコンなど、どのツールからでも見られるのはうれしいです。スマートフォンさえあれば問題なくJootoを利用できるため、パソコンがなくても必要な情報を確認できるのは便利ですね。

直感的でシンプルな操作性も魅力です。操作性が複雑だと、面倒になって使うことを諦めてしまう人もいるはずです。Jootoは、挫折することなく使うことができるツールだと思います。

全従業員が主体的に行動することが会社の成長に繋がる

― 社内にJootoを導入する際、どのようにして定着させましたか?

実は特別なことは何もしておりません。はじめに全体的な運用方法を私が決めて、現場に伝えました。最初に私が決めた通りに使ってもらっているので、使い方に迷っている人はいないようです。Jootoの仕組みそのものがシンプルなので、問題なく導入することができました。

― Jootoのサポート体制に対してどのような印象をお持ちでしょうか?

公式サイトを見ると、導入事例をはじめ使い方の説明や料金表などコンテンツが豊富で参考になりました。料金については、「1人当たりいくら」との表記があるのは分かりやすかったです。営業担当の仕事に対する姿勢や我々への回答も真摯で好印象でした。

― 今後、Jootoをどのように活用していこうと思いますか?

  

全従業員にアカウントを用意したいですね。今は私が主導してJootoを利用していますが、従業員全員がアカウントを持つことで各々の課や部で新しいプロジェクト管理が生まれてくるのではないかと期待しています。自分たちの手でより便利にJootoを使えるようになれば、私の出番もなくなり別の仕事に取りかかれるでしょう。

  

従業員が主体的に行動できるようになれば、自ずと業績も上がると信じています。従業員が内在的に持つ力を発揮するための環境づくりは、トップの仕事だと考えています。社長である私が主体的に動かないと、周りにも伝わりません。何事もまずはチャレンジしてみて、上手くいかなければ別の手立てを考える気持ちで業務に取り組んでいきたいですね。

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